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AICPの運用報告は前回で最後にしたつもりだが、いくつかコメントをいただいたので近況をまとめてみた。攻撃と思われる不正クリックは相変わらず発生しているが特に大きな変化はない。アドセンスアカウントも停止されることなく運用できている。
本記事は不正クリックが発生してもアドセンスアカウントが停止および無効にならないことを保証するものではありません。
悪意を持ってアドセンス広告を執拗にクリックする行為は犯罪です。
第234条の2(電子計算機損壊等業務妨害)
人の業務に使用する電子計算機若しくはその用に供する電磁的記録を損壊し、若しくは人の業務に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与え、又はその他の方法により、電子計算機に使用目的に沿うべき動作をさせず、又は使用目的に反する動作をさせて、人の業務を妨害した者は、5年以下の懲役又は 100万円以下の罰金に処する。
引用:刑法第234条の2 – Wikibooks
Googleアドセンス、不正クリック、AICPの基本的な知識。詳しくは以下の記事を参照してください。
不正クリック防止プラグインのAICPについてはこちら。
不正クリック対策プラグイン AdSense Invalid Click Protector~アドセンス狩り、アボセンス、不正クリックからサイトを守る~
不正クリック、アドセンス狩り、アボセンスについてはこちら。
アドセンス狩りについてのめとめはこちら。
目次
AICP運用レポート
攻撃と思われる不正クリックするユーザーは一定確率で存在している。
ブロックユーザー数
サイトのメンテナンスをさぼりPVが激減したため、前回にくらべブロックユーザー数はあまり増えていない。前回8カ月前は「239」件。ブロックの割合はそこまで変化ないので安定していると言える。
攻撃者数の推移
異常なクリック数を検知したユーザー数は相変わらず存在する。ざっくりだが5万PVに1件くらいのペースで発生。アドセンスのレポートを見る限り不正クリックはすべてリジェクトされており売り上げには含まれていない。このペースであれば問題なさそうなのでこのまま様子をみる。
傾向と対策
2年以上AICPを運用したが攻撃と思われる不正クリックは常に一定割合で存在している。
攻撃と思われる不正クリックの正体は?
一度ブロックしたユーザーはIPアドレスを変更しない限りアドセンス広告にアクセスできない。ここで疑問がある。定期的にある攻撃はIPを変更した同一ユーザーかそれとも別のユーザーなのか?
結論を言うとほとんどが別ユーザーだと筆者は推測している。IPアドレスから調べた地域がどれも離れているため同一ユーザーとは考えにくい。なので、同一ユーザーでない場合、常に一定数発生する可能性があるのでこれ以上気にしても意味がない。
アクセスユーザーの地域を確認
IPアドレスの情報は下記サイトを使用した。
参考
Instant IP Address LookupWhat Is My IP Address
AICPで記録した不正クリックユーザーのIPアドレスを入力すると地域などの情報が確認できる。
どこまで正確な情報かわからないので参考程度にした方がいいだろう。通信方式がワイヤレスの場合スマホなので再起動等でIPアドレスが変わる。
不正クリックへの対応
不正クリック時の対応についておさらいしてみる。
Googleへの通報
無効クックがあった場合は報告してほしい旨が記載されている。はじめは筆者も報告していたが最近は不正クリックの報告はほとんどしていない。アドセンスも2年を超えて運用しているのでもういいかなとかってに思っている。が、基本は不正クリック発生するたびに報告。
サイトにアクセスしたユーザーにより無効なクリックが行われた疑いがある場合は、サイトのログをご確認ください。不審な行為が見つかった場合は、こちらからご報告ください。
引用:アカウントを適正に運営する – AdSense ヘルプ
Googleへの報告についての詳細は以下の記事にて。
アドセンスの無効クリック報告~アドセンス狩りがあったのでGoogleに通報~
プロバイダへの通報
5割くらいの確立で塩対応のプロバイダに遭遇。連絡したところで本当に対応してくれるのかわからない。
塩対応の詳細は以下の記事にて。
アドセンスの無効クリック報告~アドセンス狩りがあったのでプロバイダに通報~
警察への通報
本当に悪質ば場合はアドセンスを即時外して警察に相談する。収益の大きいサイトであれば手間暇かかっても対応した方がいい。
人の業務に使用する電子計算機若しくはその用に供する電磁的記録を損壊し、若しくは人の業務に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与え、又はその他の方法により、電子計算機に使用目的に沿うべき動作をさせず、又は使用目的に反する動作をさせて、人の業務を妨害した者は、5年以下の懲役又は 100万円以下の罰金に処する。
引用:刑法第234条の2 – Wikibooks
IPアドレス開示請求
調べたところ個人だとプロバイダがIPアドレス開示請求に応じてくれないらしい。本気でやるなら専門の弁護士に相談する必要があり費用がかかる。費用対効果を考慮し検討した方がいいだろう。
IPアドレスのブロック
攻撃したユーザーは今後サイトにアクセスできないようにブロックする。AICPで記録されたユーザーのIPアドレスをサーバーのブラックリストに追加。
エックスサーバーでのIP拒否の設定。
アドセンスの長期運用
アドセンスを長期運用するには、運用1年目をどう乗り切るかがポイント。2年目に入ればBANされる可能性が低くなるはず。
サイトの規模
大規模や超大規模と呼ばれるサイトはアドセンス広告に専任担当者がつくらしい。法人の大規模サイトであれば問題があっても担当者と対応できるだろう。やはり個人や小規模サイトがアドセンス狩りの被害にあう可能性が高い。アドセンスについては以下の書籍が参考になる。
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アドセンスの専任担当がつかない小中規模のサイトがアドセンス狩りの被害者になりやすい。
小規模や運営期間の短いサイトでアドセンスを運用する場合は注意した方がよい。
サイトの内容
アンチが湧きやすいような内容はアドセンスと相性がよくない。アドセンスのBANは一生ものなので賛否両論あるような内容を扱うのはちょっと怖い。
- オピニオン記事
- 批判記事
- 収支報告記事
- アドセンス合格報告
オピニオン記事
個人の意見を色濃く出したオピニオン記事は危ない。アドセンス広告を貼らないのであれば全然問題ないが貼ったらそうはいかない。どんなに良い意見でも反対派は常に存在する。深い内容になればなるほど強いアンチを生み出す可能性が高い。
自分の強い想いを発信するならアドセンス広告を貼らないサイトでやる。
批判記事
善意で描いた批判記事でもかならず反対意見は存在する。筆者はブログ開始当時デート商法や車一括査定など批判していた。騙されるユーザーを守りたいとの思いで書いたのだが反対意見はでてくる。車の一括査定に至っては車販売業界を敵に回すような内容。デート商法は限りなく犯罪に近いのでアンチは湧きにくいだろうか。
車一括査定で嫌な思いをしたのでまとめた記事。
悪質なデート商法についての記事。
デート商法に潜入捜査したら60万円のダイヤを買わされそうになった昔話
アドセンスを貼った運営期間の短いサイトでは批判記事を扱わない方が無難。
収支報告記事
本サイトは記事執筆を自給換算すると100円に満たないため、収入面でねたまれない自信だけはある。「ブログでがっつり稼いでます」みたいな報告はアドセンスの寿命を縮める可能性あり。日本では、嫌儲ユーザーが多いと思うので注意したい。
アドセンスを貼ったサイトで自慢話は危険。
アドセンス合格報告
アドセンスの運営期間が短いとBANされる可能性が高くなる。アドセンスの運用を開始したばかりのサイトはアドセンス狩りでBANされる可能性が高いためアドセンスの運用開始を他人に知られるような「アドセンス合格報告」記事は非常に危険。熱湯風呂の前で「押すなよ、絶対押すなよ」と言っているようなものだ。
But if you have a newer account, I would suggest earning less and blocking invalid clicks as hard as you can because Google doesn’t trust new accounts so if you have invalid clicks they will simply ban you instead of just deducting the invalid click amount. That only happens for matured accounts where Google has seen no violation and obeying the policy for years after years for a long time.
引用:What is the best settings to set? | WordPress.org
かく言う私もアドセンス合格を記事にしている。当時はアドセンスについての知識が乏しかったので仕方ない。
2018年9月 GoogleAdSenseに合格~承認手続き完了までの流れと注意事項~
アドセンスに合格したことを情報発信するのは個人的におすすめできない。
アドセンス広告を停止する
本サイトは5万PVに1回くらいの割合で攻撃と思われる不正クリックが発生している。定期的にレポートをまとめ確認しているが今のところ大きな変化はない。不正クリックの割合が顕著に増えた場合はアドセンス広告の停止を検討するつもりである。
アドセンス狩りや不正クリックが多い場合はアドセンス広告を外すことを検討した方がよい。
アドセンスを使わないと無効になる
アドセンス広告の利用を中止した場合注意点がある。長期間利用を停止するとアカウントが無効になってしまう。アドセンス広告が無効にならないよう、広告を一時的に表示させる必要がある。
6 か月間一度も広告表示がなかった AdSense アカウントはリセットされます。アカウントをもう一度有効にするには、サイトと AdSense をリンクする手順を改めて実施してください。アカウントが再び有効になったら、広告表示が始まるようにサイトに広告を設定してください。
アドセンスは使わないとアカウントが無効になってしまう。
アドセンスの収益
本サイトはアドセンス収入が約3割を占める。クリック型広告ではアドセンスが一番良いと聞くので停止させると収益が下がってしまう。アドセンス以外にもクリック型広告はあるので検討してもいいだろうか。筆者がアドセンスの代替にするのであればAmazonや楽天の気に入った広告をいれたい。特にユーザーにおすすめできるものをピンポイントで広告したい。
アドセンスは他のクリック型広告に比べ単価が高い。
サイトを分ける
アドセンス広告を安全に使いたいかつ過激な情報を発信したいならサイトを分ける。アンチが湧きそうな過激な内容のサイトにアドセンス広告は危険すぎる。当たり障りない内容のサイトにアドセンス広告を付けておけばいい。
批判記事はアドセンスを貼らない別サイトで運用するのが無難。
まとめ
ブログをはじめてから情弱をカモにする詐欺まがいのインフルエンサーが多いことを知った。これらの悪質なインフルエンサーを糾弾したいと思ったが過激な内容になってしまうため断念。今は趣味か有志でインフルエンサーを批判しているユーザーを応援するだけだ。アドセンスはこういった批判と相性が悪い。悪質な個人や業者を糾弾するとダークサイドを敵に回すことになってしまう。こういったダークサイドの人間は闇が深いので気を付けてほしい。
- 攻撃と思われる不正クリックは一定数存在するので気にしすぎない方がよい
- アドセンスを運用するサイトは内容に十分注意する
- 不正クリックが多い場合はアドセンス広告を一時停止しサイト分割を検討する
アドセンスのBANを気にしすぎるとつまらないサイトになりそうな気もする。