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マウスで簡単なイラストを描いていたが限界を感じてワコムの板タブを購入しようと思い色々調べていたら。最近はコスパの良い液タブが人気なのを知った。かなり現実的な値段のものが多かったので真剣に購入を検討してみた。
仕様などは2018年11月のもので最新の情報では価格が異なる可能性があります。ご了承ください。
目次
コスパの良い液タブ
ワコム液タブの価格をみて購入をあきらめていたが海外製の安いものの評価が思ったよりもよかったため購入検討のためにレビューや性能をもとに調べてみた。
液晶の大きさ
初めに気になったのが液晶のサイズ。他にも色々あるが、そもそも13インチでまともに使えるのか?調べてみると「無理ではないが大きい方が書きやすい」という結論。デメリットとしては置き場所の問題と価格。筆者の場合気になるのが置き場所。22インチとかどう考えても置き場所がない。子供にパンチされてすぐに壊れてしまう。特にスタンド一体型など使わない時に収納するタイプではない。
プロの人の話だと大きさで生産性が違うようなので仕事で使う場合は20インチ以上の液タブが必要になる。趣味のお絵かき程度なら13インチでも問題はなさそう。できれば少しでも大きい15インチあたりが欲しい。
- 仕事として液タブを使う場合は生産性を考え20インチ以上が必要。
- 場所と予算が許されるなら20インチ以上の大きいものが良い。
- 趣味程度なら13インチでも十分で慣れれば問題なく使える。
筆者の場合置き場所がないので16インチ以下で検討したい。
気になるところ
1. やっぱり画面は小さい
13HD で一番気になるのは画面サイズです。
いや、画面サイズが上がれば値段もそれなりに上がるのはわかっているのですが、それでももうひと回り大きいサイズだとよかったなぁと感じます(かといって22インチは大きすぎる……)。
引用:液タブ Cintiq 13HD を1年間使ってみた感想 | notozeki works
ワコムの13HDを使っている者です。
13HDでも十分だと思いますが個人的には大きいサイズをオススメしたいです。
引用:マンガを書く場合Cintiq13HDは小さいですか?ワコムのでかいの… – Yahoo!知恵袋
以下の回答者が13インチと22インチ両方使っているようで回答に説得力があった。
13インチに不安があるなら、
精神衛生上22インチを買っておく方が良いかと思いますよ。
引用:液晶ペンタブレットで漫画を描いている方にお聞きしたいです。主な用途は商… – Yahoo!知恵袋
主に漫画制作に使っております
他の方がおっしゃっているように自分も13,3インチというサイズは漫画制作には向いていないと感じます
色々工夫して縦向きにしてツールボックスの配置なども考えて描いてますが
それでも小さく感じます、せめて17インチはほしいところ
引用:価格.com – 『用途によるがやはりサイズが小さい』 ワコム Cintiq 13HD DTK-1300/K0 深夜太郎さんのレビュー評価・評判
16インチ以下の液タブラインナップ
お手頃価格の液タブをピックアップして調べてみた。
メーカー | XP-Pen | XP-Pen | GAOMON | HUION | ワコム | HUION | Parblo |
型番 | Artist16Pro | Artist15.6 | PD1560 | Kamvas GT-156HDV2 | Cintiq 13HD DTK-1301/K0 | Kamvas Pro13 GT-133 | Coast13 |
画面 | 16 | 15.6 | 15.6 | 15.6 | 13.3 | 13.3 | 13.3 |
本体タイプ | – | スリムタイプ | – | スリムタイプ | スリムタイプ | スリムタイプ | スリムタイプ |
解像度 | フルHD | フルHD | フルHD IPS | フルHD | フルHD | フルHD | フルHD IPS |
Adobe RGB | 92% | – | – | – | 92% | – | |
筆圧 | 8192 | 8192 | 8192 | 8192 | – | 8192 | 8192 |
傾き検知 | – | – | – | – | – | あり | – |
ペン電源 | 充電式 | バッテリーフリー | 充電式 | 充電式 | – | バッテリーフリー | バッテリーフリー |
レポートレート | 266RPS | 266 RPS | 233PPS | – | – | 266 PPS | – |
重量 | 4.56 Kg | 2.68 Kg | 3.6 Kg | 3.82 Kg | 1.2 kg | 2.81 Kg | 2.25 Kg |
スタンド | あり | – | あり | – | あり | あり | – |
視差 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | – |
本体タイプ
スタンドと一体型のものは持ち運びなどを考慮していないので厚みがあり大きい。常時出しっぱなしで使わない時に収納できる気がしない。一方スリム型は配線などもスッキリしていてなんとか収納できる。台座が一体型ではないため安定感がなく使い勝手が悪い。物によっては本体が良く滑り落ちるとのレビューもあった。
筆者の場合は置き場所の問題で必然的に台座が別になったスリムタイプになる。
スタンド一体型の方が重量はあるが安定している。スリムタイプは省スペースだが安定性に欠ける。
現在筆者は場所がないためにスリムタイプを使っているが台座でそこまで困ってはいない。しかし、置き場所があるなら安定感のあるスタンド一体型の方がおすすめである。
Adobe RGB
この値が高いと液晶が綺麗に見える。中には92%とディスプレイとしてかなり高性能なものもある。安いものだとメインモニターと差異が大きく色を塗った時に正しい色が液タブ上で判断できなくなる。液タブ本体である程度調整できるようだが限界があり色を別モニターで確認することになる。液晶の品質は価格ひ比例しているので綺麗な液晶がいいならある程度予算を覚悟したい。
色合いもいいが明るさにも注意したい。大型のスタンド固定タイプは液晶の明るさを変えられるものが多いがスリムタイプは明るさ調整の無いものがある。色合いは調整可能だが明るさは限界があるので注意したい。
傾き検知
傾き検知機能が付いたものは今回のラインナップではHUIONだけ。レビューの中に傾き検知についてあまり語られていなかった。慣れればなしでも問題なさろうだが実際に使って比較してみないとなんとも言えない。レビュー動画を見ると傾き検知でペンの方向を検知してスタンプを押すデモがあった。また、傾き検知があることでペンを傾けた時の視差が補正されるとの評価も。
ペン電源
新しいものはバッテリーフリーが多い。充電式や電池式は重くなるし電池切れの心配もある。以前調べた2in1PCでは10時間駆動、電源OFF機能なし、充電中利用不可なる製品もあった。できればバッテリーフリーの製品を選びたい。
2in1PCについての記事はこちら。
2018-2019 2in1ハイスペック15インチPCおすすめ
レポートレート
それぞれのレビューや動画を見たがこれといって問題はなさそうだった。
視差
レビューを見る限りあまりどの製品も問題にはなっていないようだった。視差のある場合でもキャリブレーションと呼ばれるペン位置の調整を行うことでかなり改善するようだ。
筆者は店頭でApple PencilとSurfaceペンを試したがどちても視差や遅延は気にならなかった。専用機の液タブなので同等の性能があることを期待したい。
どれにする
結論から言うと13インチと画面は小さいがKamvas Pro13 GT-133が最有力候補になった。
メーカー | XP-Pen | XP-Pen | GAOMON | HUION | ワコム | HUION | Parblo |
型番 | Artist16Pro | Artist15.6 | PD1560 | Kamvas GT-156HDV2 | Cintiq 13HD DTK-1301/K0 | Kamvas Pro13 GT-133 | Coast13 |
画面 | 16 | 15.6 | 15.6 | 15.6 | 13.3 | 13.3 | 13.3 |
本体サイズ | – | スリムタイプ | – | スリムタイプ | スリムタイプ | スリムタイプ | スリムタイプ |
解像度 | フルHD | フルHD | フルHD IPS | フルHD | フルHD | フルHD | フルHD IPS |
Adobe RGB | 92% | – | – | – | 92% | – | |
筆圧 | 8192 | 8192 | 8192 | 8192 | – | 8192 | 8192 |
傾き検知 | – | – | – | – | – | あり | – |
ペン電源 | 充電式 | バッテリーフリー | 充電式 | 充電式 | – | バッテリーフリー | バッテリーフリー |
レポートレート | 266RPS | 266 RPS | 233PPS | – | – | 266 PPS | – |
重量 | 4.56 Kg | 2.68 Kg | 3.6 Kg | 3.82 Kg | 1.2 kg | 2.81 Kg | 2.25 Kg |
スタンド | あり | – | あり | – | あり | あり | – |
視差 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | – |
大きさ
スタンドが本体にくっついているタイプは厚みがあり場所をとるため選考から外す。Artist16ProとPD1560はサイズも重さも大きく使わない時の収納に困る。ここまでの大きさなら思い切って20インチ以上にチャレンジした方がよさそうだ。
ペン電源
使い勝手を考えるとバッテリーフリーがいい。使いたいときに電池切れとかちょっと嫌。
価格
ワコムが性能に比べるとかなり割高。コスパを考えるならワコムは選択肢から必然的に消える。ただし、ワコム以外はある程度の品質は覚悟したい。
傾き検知
この機能を実装しているのはKamvas Pro13 GT-133だけ。レビューを見る限りでは傾けたときに視差に影響を受けにくいようだ。実際に使ってみて比較していないので何とも言えない。
カスタマーレビュー
Amazonに書かれているカスタマーレビューをすべて確認した。その他製品名で検索しブログや海外のYoutubeも確認。すべてを鵜呑みにするわけではないが実機を確認できないのでネットでとにかく調べた。
品質はワコムに比べるとその他メーカーは不安が残る。初期不良やケーブルの断線など気にしたら切りがない。ただし思ったよりサポートがしっかりしているのでメーカーサポートと連携できればこの不安は少なくなる。神経質な日本人に向けて色々対策しているようだ。このあたりの企業努力は評価したい。
驚いたのはコスパと性能を絶賛する声が多いこと。メーカーの差し金と思われるレビューも多かったがおおむねコスパに関してはかなり良い評価だった。コスパについてはワコム製品はかなり厳しい評価となるがプロ用機材としての位置づけがあるため用途が違うと考えた方がいい。
- ワコム以外の商品は性能が高くコスパがいいと絶賛されている。
- 価格のためかワコム以外は品質に若干の不安がある。
- 海外メーカーであってもサポートがしっかりしている。
Kamvas Pro13 GT-133の評価
レビューを見る限り視差が少ないとの評価が多かったのでここが一番の決めてとなった。新しい機種なのかもしれないがケーブルなどの不良報告もなかった。傾き検知の評判はそれほどなかったがこの機能のおかげで視差が抑えられている可能性もある。一番気になったのが13インチと狭い作業エリアである。これは物理的に置き場所がないのであきらめる。調べたところ20インチ以上の方が生産性はかなり良いようだが仕事に使うわけではないので今回は13インチ。本格的に使いたくなったら置き場所を検討して20インチを検討したい。
あと気になる評価がHUION製品全般に言われるペンの沈み込み。特にワコムから乗り換えた人はかなり違和感を感じるようだ。ここは使い込んでいる人ほど気にしているようだった。逆に言うとこれ以外に弱点はないと言ってもいい。一部本製品の表面コーティングについて問題視している意見もあったのが気になる。最悪保護フィルムでごまかすしかない。ロットの問題もあるので覚悟したい。
まとめ
価格がネックで液タブをあきらめ板タブをしようと思っていた。しかし、安価にもかかわらず性能の良い液タブが存在することをしり液タブの購入に踏み切った。物理的問題で13インチを選択したが実際に使って色々と試してみたい。
- 仕事で使うなら生産性を考え20インチ以上のサイズが欲しい。
- 品質に若干不安はあるが海外メーカーはコスパが高く絶賛されている。
- 趣味や入門者はワコム以外の液タブで十分に満足できる。
今回購入したKamvas Pro13 GT-133を使った感想を簡単に紹介する。
- 13インチはやはり小さいイラスト全体を確認できないので使いづらい置き場所があるなら20インチ以上がおすすめ
- 角度調整できる台座は必須だと思っていい平置きは書きづらい
- 視差が思ったよりあったがキャリブレーションで何とか調整できた
- クリスタで遅延が発生しているが設定変更で改善できるか調査中である
- はじめての液タブであるがめちゃくちゃおもしろい気になる方は買った方がいい
もう少し使い込んだらレビュー記事を作成する予定である。液タブほんと面白いんでおすすめです。