人による生産性の違い~個人プレーでもチームプレーでも人によって大きな生産性の違いがある~

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

20年以上サラリーマンをやっていて非常に気になることがあった。それは人による生産性の違いである。これが人によって非常に差がありひどい場合は数百倍までいくのではないかと思う。結果だけを見ればかなりの差異を確認できる。100倍以上の生産性の違いがあっても良くてもボーナスで3割増しくらいが限界だろう。生産性にここまでの違いがあるにも関わらず給与に反映されないというのは普通に考えてオカシイと思うのだがこれが常識なのだろうか。

注意事項

本稿は筆者の体験に基づいた個人的な意見です。

留意事項

本稿ではIT企業の一般的なシステム開発を例に生産性について考察している。

体感した個人での生産性の違い

相談する男性

難易度が高かったり裁量が大きい作業は人によって大きく差が出てしまう。

超絶エキスパート社員

大企業で働いている時に飛び抜けて仕事ができる人達が何人もいた。例えば数カ月かかるような上位のプログラミング検定試験を新人の時に二週間ぐらいで合格したり。筆者が半年くらいマニュアルを読み込んで取得したAI関連のシステムをひと月くらいでマスターしたりと。世の中には驚くほどスペックの高い人間がいるのである。筆者はプログラミングやシステム開発には自信があったが彼が本気を出したら絶対に勝てない。システム開発に自信のある筆者よりも技術面だけでも倍以上のスペックがあったと思う。他のメンバーと比較したら数十倍の違いになる。

大きすぎる生産性の差異

前述したような社員とできない人の生産性を比べると大変なことになる。例えば簡単なデモプログラムの作成をお願いした場合エキスパート社員は期日より早く終わらせプラスαのおまけまで付けてくる。一方のんびりした社員は期日までに終わらせることができない。そもそも全く進んでいないなんてこともある。途中で進捗を確認しないとトンデモないことになってしまう。

エキスパート社員の仕事量を100とするとのんびり社員は20くらいだろうか。なので差異は5倍となる。これは簡単な仕事の場合で難しいものになったら差異はもっと広がってくる。

カテゴリ 成果 定量的仕事量
エキスパート社員 期日前完了、プラスα 100
のんびり社員 未完了 20

もう少し単純な比較だと。営業成績の数値をそのまま使いのんびり社員のうりあげが0だった場合とんでもない差がでてしまう。

カテゴリ 営業成績 定量的仕事量
エキスパート社員 300万円の売り上げ 3,000,000
のんびり社員 0円の売り上げ 0

差異のでる作業

スコップで穴を掘るなんて単純作業であれば前述のような差はそこまででない。良くても倍くらいだろうか。ただし、穴を掘る時に手段を自由にした場合(制約を無くす)とエキスパート社員との差が顕著になる。エキスパート社員は「難しい仕事 かつ 自由な裁量」があることで生産性を最大に発揮できる。裁量を与えるのは上司なので上がダメだとエキスパート社員は見限って離職してしまう。出来る社員は自身で色々な提案をしてくるので自然と裁量を勝ち取ってしまうことがよくあると思う。

生産性と会社組織

仕事場

個人プレーの能力だけがすべてではないがチーププレーの能力でも個人差が非常に大きい。

個人と組織

個人での生産性に大きな違いがあるのは明白であるが会社組織の中ではどうだろうか?システム開発の大きなプロジェクトになると複数のITゼネコンが連携し数千人規模で開発が進む場合もある。このような大規模なプロジェクトで個人の生産性はそこまで影響を受けない。ただし、難易度の高い上流工程や技術的に難しい部分はその限りではなくエキスパート社員が生産性に大きく貢献することがある。

生産性だけで言えば大きなプロジェクトでは人員の配置と管理が重要になってくる。要するに個人の力よりも組織力をアップできる人間が会社員としてのエキスパートになる。以前の記事でも紹介したがチーム全体のやる気を引き上げ組織力を底上げできる社員こそがエキスパートといえよう。

仕事が出来る人の特徴~職場の雰囲気を良く出来る人が最強の社員である~

チームプレーの生産性

個人プレーでは大きな差異が数値的にハッキリしたが、チームプレーでの差異はどうだろう。仕事のできる管理職とそうでない者に大きな違いはあるのだろうか。結論を言うと個人以上に生産性が異なる。責任のある管理者の職位で成果が出せない場合プロジェクトが失敗に終わってしまう。契約内容にもよるが期日までに完成せずに納品できなければ赤になってしまうこともある。赤字覚悟で受ける仕事もあるので何とも言えないが原価割れするような管理者とそうでない者の差は大きい。これも個人プレー並みに差がでるのではないだろうか。

仕事の能力

かなりざっくりだが仕事における能力は以下のみっつに分類できると思う。前述にある通り一番重要なのは組織として成果を出せる能力だと筆者は考える。これは自分一人だけでなく周りの人の能力を上げることができるため重要。周りの人の人生を好転させる可能性さえあるため価値は高い。自分だけ良ければいいなどと思っている人はこのタイプではないだろう。

仕事上の能力 コメント
個人的に成果を出す能力 チームプレーではなく個人プレーでの能力。技術力であったり営業スキルがこれにあたる。
組織として成果を出す能力 周りの人のやる気を上げる能力で人間力やコミュニケーション能力が影響する。
ビジネスとして成果を出す能力 会社、社会、市場、世界を俯瞰し全体を見通してロジカルに物事を考える能力で目的達成のために非常に重要である。

周りのやる気を上げる能力は「コーチング」と呼ばれるスキルの「コレクティブエフィカシー」がそれにあたる。コーチングについては話が長くなるので割愛する。詳しくはこちらを参照。

コーチングとは何か~アファメーションなどでゴールへの臨場感を高めクライアントのエフィカシー上げること~

まとめ

植物

生産性は個人プレーとチームプレーでかなり性質がことなり会社ではチームプレーに強い人の方が成果を出しやすい。ただ研究職のような特殊な環境はその限りではない。とは言え仕事が出来るエキスパートとのんびりさんの給与割合はエキスパートにとってかなり不利だと思う。「ノブレス・オブリージュ(能力のある人は社会貢献しろ)」ということだろうか。和を重んじる社会も良いと思うがもう少しエキスパートの待遇を良くして上げた方がいいのではないだろうか。

日本では欧米にくらべ技術職への待遇が悪いと言われている。海外ではプログラマーでも出世できるが日本では総合職を経由しないと出世できない。日本の技術力にエッジがないのもこんな社会風土が原因ではないだろうか。ガチ技術者にとって日本の風土は割に合わないのだ。

正直に言うと筆者はコミュニケーションを使った組織力やビジネススキルが弱い。技術至上主義みたいなところがあって周りとの調和よりもそちらを優先してきた感がある。結果として会社員として技術力はあるものの仕事のできない人間であったと痛感している。今回は出来ない人間が偉そうに語ってしまったが、20代30代の若手の方に言いたい。周りが無謀だと思うような大きな夢を抱き自身の隠れた能力を開花させてほしい。コーチングと呼ばれる技術は自身の生き方を良い方向に導く有用なツールだと筆者は考えている。書籍、ブログ、動画などで簡単に学ぶことができるので気になる方は是非ともコーチングを勉強し自身の夢や目標を設定していただきたいと思う。

この手のスキルへの注意事項を紹介する。コーチングをエサにした詐欺的な情報商材や高額セミナーなどがあるがほとんどインチキなので絶対に手を出さないで欲しい。情報発信やアフィリエイトを経験して情報商材や高額セミナー、サロンはほとんどが詐欺的だと確信している。コーチングは書籍などで十分基礎が学べるので図書館などを利用すればお金は一切かからない。ほとんどの情報商材(高額セミナー)は「自分だけ良ければいい」と思っている心無い人達がやっているので絶対に手を出してはいけない。

ポイント
  • 仕事の生産性は個人で大きくことなることがある
  • 仕事の能力は「組織」「個人」「ビジネス」の三つにわけられる
  • 周りのやる気を引き出すのが最重要の仕事力である

筆者はガチ技術者だったのでチームプレーやビジネススキルは低かったと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です。入力した「コメント」、「名前」、「サイト」は一般公開されます。匿名の場合は「名前」にニックネームを使用してください。