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アドセンス審査通過後にアドセンス狩りなるものを知った。これは第三者による不正クリックによりアドセンスのアカウントが停止されてしまうものだ。体験談をもとにアドセンスアカウントが停止になる傾向を分析した。
規約については必ず最新情報の原文すべてをご確認ください。
目次
アドセンス停止体験談の一覧
ネットで様々なアドセンスアカウント停止の体験談を見ることができる。どのような傾向があるだろうか?実際にアカウント停止になった方々の体験談をまとめさせていただいた。
アカウント停止後復活できた場合は「〇」復活できず無効になった場合は「X」としている。停止の原因はGoogleから具体的な内容を知らされないため必ずしも正しいとは言えない。停止理由はあいまいではあるがGoogleから通知がくるので間違いはない。
体験談を公開していただいた方々に感謝します。
警告レベル
警告レベルは全部で4段階ある。
警告レベル | 件数 |
---|---|
アカウントの停止 | 13件 |
30日間アカウントの停止 | 4件 |
広告配信の停止 | 3件 |
アカウントを無効 | 1件 |
事前通報 | 1件 |
アカウント無効と事前通報はかなりのレアケースで1件づつしか見つからなかった。
それぞれの警告レベルについて詳しく確認していく。
アカウント停止
期限なしのアカウント停止措置である。これはかなり重い処分と思っていただきたい。復活を賭けた異議申し立ては1回しか許されておらずアカウントが無効になると規約上は二度とアドセンスを取得することができなくなる。
異議申し立てに成功し復活 | 6件 |
異議申し立てに失敗し無効 | 7件 |
この警告レベルが恐ろしいところは生還率の低さである。悪質な違反でないにもかかわらず復活できる可能性が調べた限り50%を切っているのである。復活ネタの方が記事にしやすいので実際はもっと確率が低いかもしれない。
アドセンスから期限なしのアカウント停止処置を受けた場合復活できる可能性が低い。
アカウント停止の主な原因を見るとほとんどが無効な操作と呼ばれる不正クリックである。
無効な操作 | 12件 |
ポリシー違反 | 1件 |
逆にポリシー違反でアカウント停止になることは少ないのは救いである。
無効な操作、不正クリックの中身を確認してみよう。
無効な操作の原因 | 件数 |
---|---|
知人の善意による無効クリック | 5件 |
過失の自己クリック | 2件 |
第三者の悪意による無効クリック | 2件 |
不明 | 2件 |
過失による無効クリック誘導 | 1件 |
無効なインプレッション | 1件 |
一番多かったのは知人による善意のクリック。筆者はこの傾向を知っていたので誰にもブログのことは言わないようにした。もし既に言ってしまった場合は不正クリックしないように連絡した方がいい。
次に多いのは自己クリックとアドセンス狩りと呼ばれる悪意のある不正クリック。自己クリックは過失とは言え規約で禁止されているので注意して欲しかった。アドセンス狩りの場合被害者になるのだがGoogleは許してくれない。Googleの言い分としては「誰かに攻撃されるようなサイトを作ったあなたが悪い」と言うことである。何とも厳しい言い方ではあるがこれが現実である。
あと自己クリックで気を付けたいのが関連コンテンツのクリック。残念ながら筆者のサイトは開放されていないがアドセンスの関連コンテンツと呼ばれる自身の記事と混ぜて表示する広告がある。そこで自身の記事だからいいと思いクリックしたらアウト。気持ちは非常にわかるがアドセンスブロックの中なのでどう考えてもダメ。関連コンテンツを使用している方は注意していただきたい。
アドセンスの自己クリックやアドセンス狩りに対する措置はあまりにも厳しすぎると思う。お金を払っているし広告主への責任があるのはわかるがもう少しなんとかできるはず。システム的に検知しているのだから早い段階で警告を出すようなインターフェースとか用意できないのだろうか?
アカウント停止の原因はほとんどが広告の不正クリックである。
ここで注意していただきたいことがある。
Googleアドセンスから停止の連絡が来た場合は焦らずに対応する。異議申し立てが1度しか許されないので慎重に対応する。
30日間アカウントの停止
これは前述のアカウント停止に比べるとかなり軽い措置である。30日経過すればアカウントが有効になるためあまり心配する必要はない。
30日間アカウント停止の原因 | 件数 |
---|---|
過失の自己クリック | 2件 |
第三者の悪意による無効クリック | 1件 |
知人の善意による無効クリック | 1件 |
停止理由はすべて無効な操作で内訳をみるとアカウント停止の原因とほぼ同じであった。30日間だったとしても一歩間違えばアカウントが無効になる可能性があったということだ。体験談を確認したが30日の期限が付く場合と期限なしアカウント停止の明確な違いは見つけられなかった。
運よく30日間で済んだのならこれを機会にアカウントが停止されないように対策しておきたい。
30日間のアカウント停止は幸運と思い不正クリック対策を強化する。
広告配信の停止
広告配信停止の理由はすべてポリシー違反であった。ポリシー違反に関してはGoogleはかなり寛容だと思う。楽天アフィリエイトの規約違反処分はかなり厳しいのでそれに比べれば問題ないレベル。場所も教えてもらえるし調べた限り生還率も100%である。あまり繰り返すと危ないとは思うが不正クリックにくらべれば心配は少ない。
ポリシー違反の原因 | 件数 |
---|---|
アダルトコンテンツ | 2件 |
報酬プログラム | 1件 |
Google 機密情報の開示 | 1件 |
以下の記事をみるとシステムで対応しているせいかちょっといい加減なところもありそうだ。
参考
アドセンスからポリシー違反の連絡が来た!→ 何もせずそのまま審査リクエストして問題解決。Prime Dictionary
ポリシー違反の警告が来たらアカウント無効になる可能性が低いので焦らず対応する。
アカウントを無効
かなり古い情報で一件しかなかったが一発無効の可能性はある。以下の書籍でも一発無効の例が書かれていた。どちらも教育関連のサイトのようなのでもしかしたら同じサイトかもしれない。
(2024/12/03 09:43:04時点 Amazon調べ-詳細)
原因は不明としたが不正クリックの可能性が高い。教育関連でこどもの見るサイトなのでありえないくらいの不正クリックが発生したのだろう。収益につながらない子供向けサイトにアドセンス広告は貼らない方がよさそうだ。
不正クリックされる可能性が高いジャンルのサイトはアドセンス広告を付けない。
事前通報
これはかなりレアケースであるが注目したい。なぜかと言うと自身のサイトの監視を怠らずに異変にすぐ気づき対応している点にある。要するに「サイト管理者としての意識が高い」ということだ。Googleはちゃんとしたサイト管理者に広告を使ってもらいたいので事前に検知した人にペナルティーを与えるとは考えにくい。
毎日かかさずアドセンスのクリック数をチェックしていればアカウント停止になるリスクは低くなるが毎日はちょっと辛いか。アドセンスとアナリティクスを連携してカスタムアラートとか方法はありそうなのでおいおい調べてみたい。
毎日アドセンスの不正クリックをチェックすればアカウント停止のリスクが低くなる。
不正クリックに事前に気づいたら以下のフォームから連絡する。
アカウント復活無効までの流れ
体験談をもとにアカウント復活もしくは無効までの流れをまとめた。
ポイントはどう考えても不正クリックである。自己クリックや知人クリックは防げるとしてもアドセンス狩りで無効になるのは何とか避けたい。期限なしのアカウント停止になった場合はとにかく焦らずに対応する。
アカウント停止について参考情報を追記した。
以下は不正クリック対策プラグインのサポートスレッドに記載されていた内容である。5年以上経過したアドセンスアカウントは不正クリックが発生してもアカウント停止にはならず収益から不正クリック分マイナスされるだけのようだ。逆に日の浅いアカウントは信頼性がないため不正クリックが発生するとアカウント停止になってしまう。アドセンスの仕様は非公開なので真偽のほどが定かではないが参考にはなりそうだ。
Hi, everything depends on how old is your Adsense account. If you have a more than 5 years old Adsense account then you can be a little more lenient and allow people to click, I mean increasing your ad click limit. In this way, if any invalid clicks happen, then Google will auto deduct that amount from your earning.
But if you have a newer account, I would suggest earning less and blocking invalid clicks as hard as you can because Google doesn’t trust new accounts so if you have invalid clicks they will simply ban you instead of just deducting the invalid click amount. That only happens for matured accounts where Google has seen no violation and obeying the policy for years after years for a long time.
引用:What is the best settings to set? | WordPress.org
この内容を加味してフローを直すとこのような感じになる。
前述のコメントが正しければGoogleは日の浅いアドセンスアカウントに対してかなり厳しい対応をとっている。逆にアドセンスの初期を乗り切れば安定して運用できる可能性が高い。アドセンスの長期運用は初期にアカウントをいかに守れるかにかかっている。
不正クリック対策
アカウント停止原因のほとんどが不正クリックである。自己クリックや知人クリックは対策できるがアドセンス狩りには十分注意したい。考えられる不正クリック対策は以下の通りである。
- アドセンスとアナリティクスの連携
- アドセンス広告のクリック数監視
- 不正クリック対策プラグインの導入
- 知人にサイトのことを教えない
- 自己クリック防止プラグイン
アドセンスとアナリティクスの連携
アドセンスをやっていて連携していない人は少ないと思うがもし連携してないなら今すぐ連携した方がいい。体験談を見るとアカウント停止でアドセンスの管理画面にアクセスできなくなってしまう。異議申し立てで情報収集が必要になるがそこで詰んでしまう。アナリティクス連携していればアナリティクスのアカウントでアドセンスの状況が確認できるため異議申し立ての情報として使える。
アドセンス広告のクリック数監視
Googleの求めているのはこれだと思う。お金をもらっている以上はプロとしてサイト運営する必要がある。不正クリック発生から数日でアカウント停止になるので毎日みないといけないがリスクはかなり軽減できる。試していないがアナリティクスのアラートでメール通知が可能なら比較的楽に監視できるかもしれない。
不正クリック対策プラグインの導入
筆者はワードプレスの不正クリック防止プラグインを運用している。設定や使い方については以下を参照していただきたい。
不正クリック対策プラグイン AdSense Invalid Click Protector~アドセンス狩り、アボセンス、不正クリックからサイトを守る~
実際に運用したところ1UUに1回くらいの割合でアドセンス狩りが発生した。すべて別地域なので執拗な攻撃はなさそう。IPアドレスはすべて記録しているのであまりにひどい場合は訴訟も辞さない。詳しくは以下の記事にて。
AICP運用レポート その1~アドセンス狩りからサイトを守れたか?~
知人にサイトのことを教えない
以外にも一番件数の多い知人による不正クリック。知らない人が聞いたら広告を押したくなる気持ちもわかる。不正クリックで二度とアドセンスが使えなくなるとは思ってもいないだろう。結論として知人には教えない方がいい。不正クリックについて知識のある信頼できる人にだけ教えるようにする。
自己クリック防止プラグイン
これはクロームのプラグインGoogle Publisher Toolbarである。プレビュー中に間違ってクリックしないように導入している。自己クリックだめとわかっていてもミスる可能性はある。入れといた方が安心。
異議申し立てによる復活
期限なしのアカウント停止後に慌てて異議申し立てすると撃沈する可能性が非常に高い。時間はかかるかもしれないが今回体験談でまとめた生還者の記事をよく確認し成功のポイントを確認していただきたい。
異議申し立てについてのコメントは復活を保証するものではありません。復活するには生還者の記事を確認し少しでも確率があがるように情報収集分析し異議申し立て文書を推敲する必要があります。
異議申し立ては1回しが許されておらず。ここで失敗すると一生Googleアドセンスが利用できなくなる。アドセンス以外にも収益化の方法はあるがアドセンスのような割のいいクリック広告はそうはないので慎重に行動していただきたい。生還者の対応をみるとかなり慎重に対応している。限界まで情報収集分析し徹底的に推敲して異議申し立てしないと無効になる。
知人の善意によるクリック
知人クリックは比較的生還率は高い。まずクリックした知人をすべて調査しIPアドレスを特定する。スマホの場合自宅だとルーターのIPアドレスになるのでアクセスしたタイミングにも注意。IPアドレスを調べれられるサイトがあるのでそこで確認してもらう。
アナリティクスで知人がアクセスした時間帯が一致したなど根拠を明確にする。論理的に説明するのもそうだがサイト管理者としてアクセス解析してますよアピールも必要だと思う。
可能な限りの情報をあつめて紐づけし分析して問題点をまとめ異議申し立てする。一発勝負なので成功した人の体験談を確認して調査報告をなんども推敲した方がいい。
異議申し立てに成功し復活 | 3件 |
異議申し立てに失敗し無効 | 2件 |
過失による自己クリック
これも生還者がいるのでなんとかなりそう。基本的に平謝りするしかない。素直に謝ると許してくれそうなのでそれしかない。ただ、なぜ不正クリックをしてしまったのか?どうすれば不正クリックを防げたか?サイト管理者として何が問題だったか?などなどしっかり自己分析して再発防止にどう取り組むかまで説明したい。これも生還者の記事を参考に熟考していただきたい。
異議申し立てに成功し復活 | 2件 |
異議申し立てに失敗し無効 | 1件 |
第三者の悪意によるクリック
被害者なのになんでアカウント停止されなければいけないのか納得のいかないところ。原因不明も含めると4件中生還者0。アナリティクスで問題になった状況を分析して報告するしかない。生還者がいないので何を頼りに異議申し立てしたらいいのかわからない。Googleにサイト管理者としてアクセス解析ちゃんとできますアピールは最低でもしておきたい。
異議申し立てに成功し復活 | 0件 |
異議申し立てに失敗し無効 | 4件 |
まとめ
もともとアドセンス狩りが気になって調べていたのだが自己クリックや知人クリックが多いのに少し驚いた。あとは期限なしのアカウント停止の場合生還できる可能性が50%を割っていることがポイントだろうか。結論としてはアカウント停止は不正クリックが原因。なかでもアドセンス狩りと呼ばれるケースは復活できる可能性が少ない。
警告レベル | コメント |
---|---|
アカウントの停止 | 今回一番多かったパターンでほとんどの原因が不正クリックであった。自己クリック、知人クリック、アドセンス狩りとすべて過失。調べた限り生還率が50%を切るのでもしアカウントが停止になったら慎重に行動していただきたい。 |
30日間アカウントの停止 | 期限なしのアカウント停止に比べるとかなり軽い処分である。次はないと思うので不正クリック対策は万全にしておきたい。 |
広告配信の停止 | ほとんどがポリシー違反で無効になる可能性は低い。 |
アカウントを無効 | レアケースであるが不正クリックがひどい場合には一発退場となる。 |
事前通報 | 警告レベルではないがアドセンスのクリック数が10倍とかになったらすぐに通報した方がいい。早めに行動できれば助かる可能性が高い。 |
もしアドセンスアカウントがまだ生きているのであれば不正クリック対策をした方がいい。
特にワードプレスの不正クリック防止プラグインは成果を上げているため気になる方にはおすすめしたい。
不正クリック対策プラグイン AdSense Invalid Click Protector~アドセンス狩り、アボセンス、不正クリックからサイトを守る~
Amazonアソシエイトや楽天アフィリエイトのアカウント停止もまとめたので利用者にはチェックしていただきたい。
アカウント停止体験談まとめ~Googleアドセンス、Amazonアソシエイト、楽天アフィリエイト~
アドセンス狩りのまとめ記事はこちら。
[…] まずは、グーグルアドセンスが停止になった理由について話していきましょう。私の場合、お客様ご自身による広告のクリックがあったそうです。このような行為はAdSense プログラム ポリシーの規約に違反するそうです。そもそも、こんなポリシーあったとは・・・。初心者の皆さん気を付けてくださいね!!注意喚起はさておき、本題に入っていきます。正直、広告のクリック自体は、間違って何度かしてしまうことがありました。ですが、それだけで停止にされるのか??そう思った私は少し調べてみることにしました。2018年9月 アドセンスアカウント停止体験談のまとめこちらのサイトに何やら同じようなことが起こった人がいるようで見てみることに。すると、意外にもこのアドセンス停止はみなさんご存知なことみたいでね・・・。上記記事の原因をまとめる以下の通りになります。 […]
[…] >Googleアドセンスアカウント停止体験談まとめ […]
はじめまして。
NICOと申します。
恥ずかしながら、自己クリックによって30日のアカウント停止になりました。
2019年11月5日のことです。
その際、こちらの記事を拝見させて頂き、有用な情報が多く大変お世話になりました。
ありがとうございました。
NICOさま
コメントありがとうございます。
期限付きだったのは不幸中の幸いですね。
私は最近スマホでのテスト中に誤って自己クリックしてしまいました。
アカウント停止にはなりませんでしたが、ちょっと気を抜いていたかもしれません。
スマホでのテストは誤クリックが発生しやすいのでお気をつけください。
ふない様
ご丁寧にお返事ありがとうございます。
確かに、スマホでの自己クリックは間違えて、やっちゃいそうですね。
アドバイス頂きありがとうございます。
アドセンスが復活した際には、絶対タップしないよう気をつけたいと思います。
またしても、有用な情報ありがとうございました。