【初心者向け】キャンプ用品のブランドについて~目利きになってコスパ製品を上手に使いこなしメリハリをつける~

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昔(1990年台)にくらべ最近ではコスパブランドが増えてきてギア選びが難しくなってきた。ド定番商品があれば悩まないが似たようなコピー商品が多くどれを選んでいいのかわかりづらい。低価格商品であっても中には超絶コスパが良い物も隠れているので名前に惑わされずギア選びをすると良いだろう。

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価格や仕様などは2022年5月に確認したもので最新の情報と異なる可能性があります。ご了承ください。

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品質やコスパについては筆者の個人的な見解であり内容を保証するものではありません。

対象読者

キャンプ初心者でギア選びに困っている人。

アウトドアブランド

1998年頃からキャンプをはじめ途中全くやらない期間も何年かあったが2022年時点での各ブランドについての筆者の評価を紹介したい。

メーカー 品質 コスパ
スノーピーク ★★★★★ ★★★☆☆
ユニフレーム ★★★★★ ★★★★☆
OGAWA ★★★★★ ★★★☆☆
ソト ★★★★★ ★★★★☆
コールマン ★★★★☆ ★★★★☆
DOD ★★★★☆ ★★★☆☆
テンマクデザイン ★★★★☆ ★★★★☆
イワタニ ★★★★☆ ★★★☆☆
ヘリノックス ★★★★☆ ★★★☆☆
モンベル ★★★★☆ ★★★☆☆
ロゴス ★★★☆☆ ★★★☆☆
キャプテンスタッグ ★★★☆☆ ★★★★☆
チャムス ★★★☆☆ ★★☆☆☆
FIELDOOR ★★★☆☆ ★★★★☆
Soomloom ★★★☆☆ ★★★★☆
カインズホーム ★★★☆☆ ★★★★☆
山善 ★★★☆☆ ★★★★☆
Moon Lence ★★★☆☆ ★★★★☆
camping moon ★★★☆☆ ★★★★☆
WAQ ★★★☆☆ ★★☆☆☆
GENTOS ★★★☆☆ ★★★☆☆

スノーピーク

高級アウトドアの代表格でる日本メーカー。20年くらい前は「とりあえずスノピを買っとけば大丈夫」みたいな感じもあった。昨今パチ物と呼ばれるコピー商品が多くありスノーピークの人気商品も狙われている。筆者もパチ物の焚き火台を購入。本家の半分以下の価格でケースや焼き網まで付いてくるという鬼コスパ。コピー商品とはいってもそこまで大きな違いはないのでブランド志向でなければコスパ製品を選んで問題ないだろう。

コスパと耐久性で選ぶ焚き火台選び~スノーピークの半額以下で買えるコスパ製品で何とかする~

Point

昔は唯一無二のブランドであったが現在はコスパ製品が台頭して予算に余裕が無い場合は選びづらいブランドとなった。

ユニフレーム

こちらも老舗アウトドアメーカーで古参の方には非常になじみ深いだろう。筆者が非常に好きだったブランドのひとつ。おしゃれさはあまりないが無骨で耐久性のある商品が好きで気に入っていた。最近ではファイアグリルが有名だろうか。コスパメーカーからコピーされてしまっている。

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タフグリルはずいぶん前から販売されていて一生使えるんじゃないかと思うくらい耐久性にすぐれている。コピー製品がお航行する昨今であっても唯一無二の商品である。

すでに売却してしまったが以前ツインバーナーUS-1900を使用していた。綺麗だったこともありヤフオクで定価に近い値段で売却できた。

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Point

スノーピークよりおしゃれではないがコスパが良くグリルなど金属製品は耐久性にすぐれたものが多い。

OGAWA

老舗テントメーカーでベテラン向けのブランド。当時は上級者になるとこれを使うといったイメージがあった。初心者にはちょっと見慣れないブランドかもしれない。

Point

テントの老舗メーカーでベテラン向け。

ソト

こちらも昔からあるメーカーで筆者が好きだったブランドのひとつ。小物などでもとにかく品質が高い。製品の作り込みというか質感がよく洗練された感じ。パチ物メーカーの追随を許さない商品なので初心者も選びやすい。他メーカーがまねできないステンレスダッヂオーブンなどまさに唯一無二の商品。ぶっ飛んだ価格設定だが孫の代まで使えるハズ。

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こちらの卓上グリルも炭の消化ができる優れもの。

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Point

ハイクオリティを武器にする小物にも強いブランド。

コールマン

こちらはキャンプ用品の代名詞コールマン。国内でもホームセンターなどでも取り扱いがありなじみ深いブランド。スノーピークのようなハイクオリティ路線ではなくコスパ製品もちりばめた商品ラインナップ。マスターシリーズと呼ばれるスノーピークよりの展開もある。

コールマン バンブーラウンジテーブル/100~安定感のある折りたたみアウトドアテーブルはコールマンかスノーピークか~

初心者は基本コールマンの定番商品でギアをそろえていけば失敗は少ないと思う。スノーピークほどのクオリティはないもののコスパメーカーよりは安定感がある。ただし販売店によっては返品商品を再出荷しているようなこともありそうなので注意。

Point

安心して使える安定したブランド。初心者はコールマンの売れ筋商品を使っておけば基本問題なし。

DOD

古参の方はドッペルギャンガーアウトドアと言った方が馴染みがあるだろうか。コスパメーカーだったがカマボコテントのブレイクで一気に急成長したブランド。もともとはコスパ製品中心だったがカマボコテントの人気からブランドイメージが定着してきたためコスパ路線ではなくコールマンと似たような価格帯が多い。以前にくらべコスパが悪くお買い得感は少ないがカマボコテントは他メーカーが太刀打ちできないほど現在もコスパがよい。よって社会問題に・・・。

またカマボコテントが転売されている~発送前の転売禁止商品がメルカリで堂々と高値で販売中~

DODファンの方から折檻されそうで怖いがこのブランドはあまり好きではない。コスパブランドから中堅ブランドに移行した感じがどうしでも好きになれない。どこかで所詮ドッペルギャンガーだろといった気持ちがあるのだろうか。おしゃれっぽくして隙間を狙ってくるのは良いが気に入らない。ユニフレームやソトといった老舗ブランドとくらべるとどうしても「チャラく」感じてしまう。ただカマボコテントのコスパは納得できる。

Point

勢いのあるブランドであるがコスパはそこまで良くない。

テンマクデザイン

知り合いが使っていたテントがテンマクだった。初心者があこがれるワンポールテントはコスパがよく比較的敷居が低い。

Point

ベテランも納得する品質の国内ブランド。

イワタニ

カセットコンロの老舗。

アウトドア用のカセットコンロが欲しい~キャンプで使えるおしゃれなイワタニのおすすめコンロ~

こちらはアウトドア用カセットコンロのド定番商品。ネームバリューが強すぎてコスパメーカーが参入できないほど。

Point

老舗のカセットコンロブランド。

ヘリノックス

軽量で高品質なアウトドアチェアやコットを出していたがコスパ製品にことごとくやられてしまった。同等の品質やデザインのものを半額以下でリリースされるなど手に負えない状況。

Point

コピー商品でほぼ壊滅。

モンベル

アウトドア用品の取り扱いはあるもののファミリーキャンプギアには向かない。衣類はコスパが良くキッズもあるので使いやすい。

Point

キャンプギアはファミリーキャンプには不向きだが衣類は使いやすい。

ロゴス

昔はコスパが良く使っていたのだが最近は良い噂を聞かない。キャンプブームの勢いで何とかなっているが談丈夫なんだろうか。テントなども評判があまりよくないようなので心配である。

Point

最近良い噂を聞かない。

キャプテンスタッグ

言わずと知れたコスパブランド。ロゴの鹿マークから鹿番長と呼称されることもある。アルミローテーブルはもはや伝説。

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すのこもキャプテンスタッグ一択であった。

レジャーシートのエントランスにアウトドアすのこ~DIYするより完成品を買った方が安上がり~

ただ最近は中華系コスパブランドが出てきたせいで市場をかなりヤラれてしまっているように思う。知名度でなんとか持ちこたえているがこちらもちょっと心配。

Point

老舗コスパブランドであるが昨今の新興ブランドの勢いに押されている。

チャムス

ごかいを恐れずに言えばミーハーなブランドでやや割高。と言っておいてカワイイという理由だけでハードケースを購入。アリなのかっ?!

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Point

カワイイデザインで人気だがやや割高。

FIELDOOR

鬼コスパブランドだが最近認知されてきている。よく見かける自立式タープはこれのことが多い。このテントタープはもはや伝説レベルの定番商品。本格的なキャンプでは使いづらいもののコスパがよく場所を選ばず設営できるのが魅力。

Point

鬼コスパブランドだが数が出ているので安定感もそこそこある。

Soomloom

最近タープを探していて気になったブランド。新興のコスパ勢力ではあるが徹底的に価格を押さえている。ラインナップも悪くなくFIELDOORに続きこちらも伸びてきそうなブランドである。

Point

価格を十分に抑えているので目利きできれば有用なブランド。

カインズホーム

以前からキャンプギアでちょいちょい話題に上がっていたブランド。体力のある企業なので本気だしたら色々できそう。実店舗販売なので他コスパブランドとくらべ送料分安くできるのが大きなメリット。ジャンルによってはネット販売中止のコスパブランドを駆逐するかもしれない。

Point

実店舗販売でギリギリまで価格をさてることが可能。

山善

生活用品を取り扱うブランドでキャンプ用品も扱っている。ラインナップはそこまでないがドーム型テントなど人気商品があり商品開発が上手い気がする。生活用品を手掛ける大手の強みがあるのだろうか。

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キャンパーズコレクション
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Point

コスパの良い魅力的な商品が意外に多い。

Moon Lence

こちらはヘリノックスのパチ物チェアが有名だろうか。すごそうな椅子のパクリだろうか。コスパ良し。

Point

コスパコンパクトチェアの筆頭。

camping moon

個人的にちょっと推しのブランドでトライポッドも購入済。アイアンラックなどはコスパがよく魅力的。

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Point

個人的に推しのコスパブランド。

WAQ

コスパブランドではあるものの若干割高感のあるブランド。DODのようにブランドイメージで売っている感じがありコスパは悪い。定番商品のコットも他コスパブランドより3割くらい高い。

こちらの方がお得感がありそう

MyCamp 2WAY コット~組立はやや面倒だが予想以上に軽く寝心地よし~

Point

WAQは割高感があるので初心者にはおすすめしづらい。

GENTOS

以前はLEDランタンの覇権だったが現在はコスパメーカーの台頭により人気が薄れている。メーカーの塩対応もあって個人的にはもういいかなと。今は充電式のランタンが出ているのでそちらを使った方が便利でいいと思う。

GENTOS(ジェントス) LEDランタン エクスプローラーEX-1000Cのフタを修理する

Point

他の選択肢が多く今では選びづらいブランド。

初心者のキャンプブラド選び

初心者であっても積極的にコスパブランドを使っていて良いと思う。

ギアによって得手不得手がある

どのブランドも得手不得手があるのですべて同じブランドで揃えるといったことは基本的にない。ただ連結できるテーブルなど親和性が高いものはその限りではない。ただ最近はラックなどのサイズをまったく同じにしてくることもあり別ブランドの天板がドンピシャでハマったりすることも少なくない。今はコスパブランドを使えば品質そのままに費用を抑えることができるので大手とコスパブランドを上手く組み合わせてメリハリをつけるといいだろう。

Point

ギアは同じブランドで統一せず新興のコスパブランドを交えると費用を大きく抑えることができる。

定番のコールマンは基準

コールマンの定番商品をキャンプギアの基準としておくとわかりやすい。ツールームテントで例を挙げる。

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コールマン(Coleman)
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ツールームテントをいくつか比較してみた。

商品名 実売価格*1 ポール 定員 耐水圧 フライシート
コールマン タフスクリーン2ルームハウス/MDX ¥51,000 アルミ 4~5人 約2,000mm 75Dポリエステルタフタ
DOD カマボコテント3M(タン) T5-689-TN ¥64,900 アルミ 5人 3,000mm 150Dポリエステル
サバティカル アルニカ ¥88,000 アルミ 4人 3,000mm 210Dポリエステルオックス

*1:2022年5月時点の価格。

スペックから見てコールマンのタフスクリーンの価格が適正だとわかる。アルニカに関しては生地の質感がいいのと秀逸なデザインが効いているためこの価格でも買う人があとを絶たない。価格は違えどコスパ的にはこの3つは同じくらい良い。どれも価格に見合ったバリューが備わっており買って損はない。そもそもカマボコテントとアルニカは倍率の高い抽選のため入手困難という大きなデメリットがある。そうなると安定供給のコールマンが抜きん出ている。

ということでコールマンの売れ筋商品は適正価格であることが多いので基準にすると使いやすい。ほぼ同じ見た目同じスペックでコールマンより安ければコスパが高い製品の可能性が高い。

Point

コールマンの売れ筋商品を基準にするとコスパを判断しやすい。

コスパ製品と返品交換

キャンプ初心者にとって製品の初期不良や不具合はちょっと心配。スノーピークやソトであれば少ないがコスパブランドは多い。コスパ製品はユーザーが検品担当ぐらいに思った方がいい。平気でぶっ壊れたものが届く場合もあり気にしていたらきりがない。コスパ製品は検品をしない代わりに価格を下げているのでしかたがない。そのかわり返品や交換対応分の費用は価格に上乗せしてあるため問題があれば気兼ねなく交換を依頼しよう。大手のコールマンですら初期不良があるので購入直後の検品は必須と思っていい。

Point

コスパ製品は一定割合の返品込みで作られている。

安定したコスパ製品

安かろう悪かろうのコスパ製品であるが大量に流通している人気商品は安定感があることが多い。ネットやECサイトなどのレビュー数などをみて多い物は比較的安定している。OEM展開しているギアも全体的に数が出ていれば安心できる。

Point

数量が出ているコスパギアは品質が安定している傾向にある。

コスパ製品の選び方

まずはカタログスペックで比較。先ほど比較したテントであればポールの素材や生地の強さや耐水性を基準にする。金属製品であれば重さ(耐久性)や素材で確認。多少高くてもステンレスの方が長い目で見てコスパが良い場合があるのでよく考えてから購入しよう。寿命の長いギアは多少高くてもコスパが良い場合が多い。他レビューの内容を確認し構造的な欠陥がないかチェック。多少の汚れや傷などは我慢。交換しても改善しないような欠陥がないかだけレビューで必ずチェックする。

【初心者向け】キャンプ道具(ギア)の寿命~オール金属製ギアは驚くほど寿命が長くテントやタープは最長10年くらい~

Point

カタログスペックの比較である程度コストパフォーマンスを確認できる。

まとめ

ほぼ同じスペックで価格が倍近く違うなんてこともあるので初心者は焦らずじっくりギアを選ぼう。適正価格が見え目利きになれば埋もれたお買い得商品を見つけられるようになる。ブランド名のバリューもあるが見た目で区別がつかない物はそこまでこだわらなくてもいいだろう。ギア選びをじっくり楽しむのもキャンプの醍醐味のひとつである。

ポイント
  • コールマンの売れ筋は安定感があり基準となりえる
  • 初心者であってもコスパ製品を積極的につかうべし
  • ブランドごとに得意分野があるので幅広く選ぶのが吉

OEMの割高商品には気を付けましょう。

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